となみ野の源流 どじょうの柳川~南砺市荒木ねつおくり祭りの郷土料理~

entry2017−049 富山県南砺市荒木地区。水田の稲が一面に広がる農村です。荒木には330年前から伝わる伝統行事「ねつおくり祭り」があります。ねつおくり祭りは、一年で最も暑い頃とされる土用の三番が近づくと、稲を病害虫から守るために行われてきました。虫送りからねつおくりへと行事の名前は変化しましたが古くからの習わしはほとんど変わっていません。祭りの主役は子供たち。「じじ」「ばば」と呼ばれる藁で作った人形を笹船に乗せて、笹竹で稲の葉先を払いながら「ねつおくるばい ねつおくるばい」と唱えながら村を周ります。この祭りでは、「どじょうの柳川」が人々にふるまわれます。最も暑いこの時期に栄養価の高いどじょうの蒲焼を食べて夏バテせずに乗り切りたいという庶民の思いが詰まった料理です。昔からの風習を守る人の姿と伝統の食を通じて命を繋ぐ人々の心を伝えます。 制作:谷口雅則(となみ衛星通信テレビ株式会社)
となみ野の源流 どじょうの柳川~南砺市荒木ねつおくり祭りの郷土料理~ 利用お問い合わせ

市町村マップから検索